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2021.09.29
こんばんは。有月です。
今年も暑さが陰りを見せ、秋虫の鳴き声が耳に馴染んできました。
突然ですが、こんな夜にはピアノが合います。
飲み物片手にテラスに出て、秋夜に浮かぶ月の下で聴くピアノは格別です。今っぽく言えば「ピアノしか勝たん」というヤツです。いえ、他の楽器も良いですけど。
今夜はそんな話を絡めつつ、ちょっと創作ネタばらしを。
何はともあれ、私はピアノの音色が好きなのです。
楽器としての比類無き完成度が、弾き手の心情を浮き彫りにする気がします。また、執筆中に作品の主題となる曲がふと浮かぶことがあります。特に短編はその傾向が強いらしく、一つの曲が作品の主旋律となることも少なくないです。
直近に仕上げた「潮騒のピアニスト」もそんな構造を持つ作品の一つで、執筆中は「書く」というより「ピアノの音色から溢れる文字を拾い上げる」みたいな感覚がありました。普段、脳内に浮かぶ主観の情景を文字起こしすることが多い私なので、この作品はちょっと毛色が違う気がしています。とても聴覚主導というか、他力本願というか。なんだか巧く言い表せませんが……
自然、作中に登場するピアニストのモデルも、曲の奏者から得ることになりました。ただ、「この人がモデルなんですよ」と私自身が明示してしまうのは興醒めかと思います。
なので、その曲も含めて、秋夜に合いそうなナンバーをいくつかピックアップしてみようと思い付きました。単なる気紛れです。
1. Sleep Safe and Warm / Leszek Możdżer
2. We Came and Left / Cedric Vermue
3. Villefranque / Benjamin Moussay
4. Le Sablier / Thierry Lang
5. Nocturne 4 / Craig Armstrong
それぞれの曲のURLを、私のTwitterアカウント(@UdukiKo)で紹介しておくので、ピアノ好きな方、もしよろしければ秋の夜長のお供に耳を傾けてみてください。
今回はそんな四方山話でした。
では、おやすみなさい。
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