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何も変わらないのはつらい。
何かが変わってほしかった。
何も変わらないとぽっかりと開いた穴がうめられなかった。
虚しさが風もないのに漂う。
やむなくあきらめがつかぬまま戻ろうとした。
そのときだった。
フェンスの下のほうに隠れるように透明の袋が小さく結びつけてあるのに気付いた。
ちょっとくたびれてゴミと見間違う程度だったがその中身に見覚えがあった。
まさかと思いつつ僕は震える手で慎重にほどきようやくの思いで手にした。
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