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そんなことを考えていると、放課後になった。
今日は、女子生徒が行方不明になったこともあり、部活は休みとなった。
私は、顧問を受け持っている部活はないため、帰ることにした。
「あれ、なんで私、海にいるの?」
家に帰っていたはずなのに。
自分からは海には近づかないのに。
もう、日は落ち夜になっていた。
浜を歩いていると、海から女性が這って出てきた。
「え?なんで、海から出てくるの?」
足を掴まれた。
「きゃあぁぁぁ。引きずり込まれる。」
力が強く、手を離すことができない。
「何で、こんなに力が強いの」
足をばたばた動かしていると、靴のベルトが外れ靴が脱げた。
足が突然、軽くなった。
「えっ。急に足が軽くなった。」
恐る恐る、足を見ると、女性は靴を持って海に戻っていった。
きっと、靴を足と間違えて持って行ったんだろう。
私は、助かったようだ。
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