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13. 待ちに待った出番(青山)
前半、響の指示とナイスアシストで1-0で終わった。
成瀬と橘が応援で来ているのは、試合開始前に見つけて知っていた。
響のアシストで点が入った時、スゲーうれしそうだった。
ちくっと胸が痛くなったが、今は試合に集中。
後半30分でシュートを相手に決められてしまった。
まだまだ!
これからという時にスタメンの先輩が怪我をして走れなくなってしまった。
「青山、いけるか?」
「はい!」
ベンチ裏でウォーミングアップしていたメンバーの中から
俺の名前が呼ばれた。
息を大きく吸い込んで吐き出す。
身体が緊張で震える。その緊張をほぐすために、手足をぶらぶらさせる。
「青山、頼むぞ。」
「はい。」
怪我をした先輩と手を合わせて交代する。
ラスト10分。この試合、絶対勝つ。
「快斗についてるディフェンス、結構疲れてる。お前のスピードならあいつ抜けるから。」
「了解!」
響が俺に駆け寄って耳元でつぶやく。
こいつは俺のこと信じてくれてる。
俺は今、俺にできることを精いっぱいやる!
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