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「快斗、帰りどこか寄るか?」
「わりー。俺、ちょっと寄るとこあるから。先帰っててくれ。」
俺は響に声を掛けると、バッグを背負い、素早く部室を出た。
いつもの場所に、あいつがいる気がするから・・・
俺は体育館前の水道に走った。
思った通り、そこには成瀬が立っていた。
「お、お疲れ様!」
心なしか顔が赤い気がする。
「体調悪いのか?顔赤いみたいだけど。」
そんなことないよと、手をぶんぶん振っている。
「応援ありがとな。シュート前、叫んだの成瀬だろ?」
そうだ。
シュート前に聞こえたのはこいつの声だった。
「うん、なんか叫んじゃった。」
へへへとはにかみながら笑っている。
あ、やべー俺本当に・・・
「シュート入らなかったけど、すごくいいシュートだったよね。あとあと、その前のフェイントなんか・・・」
「あのさ」
「え?」
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