親の脛にバターは塗れない

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「ラミア、起きて、朝ごはんだよ」 僕が妹を起こすのはもはや毎朝の習慣となっていた。 眠そうに目をこする妹に上着を一枚かけてやり、二度寝しちゃダメだよ、と念を押して一階へと先に降りる。 はーいと間の抜けた声が時間差で聞こえてくるのが愛くるしい。ラミアちゃんは今年で8歳になるのだがもうそれは相変わらず愛くるしい。 前世では母子家庭で育ち、母との二人暮らしであった僕にとって、こんな愛くるしい妹がいることはたまらなく心が弾むものであった。 ラミアも年頃ということもあり、昔はベタベタとくっついていたスキンシップも控えようと思ってはいるのだがやめられない。 たまんねぇんだわ。8歳の肌。たまんねぇんだわ(二回目) というのは半分冗談で、ラミアちゃん、容姿端麗であり、母によく似ているため、これわしのドストライクな女になるがなあ、、と思っていたのだが、愛着しか湧かない。妹かわいい。 いざ妹を持ってみると不思議なもので、下心など一切湧かず、もう愛でる気持ちしかない。全世界シスコン選手権異世界代表にだってなれちゃう。 たぶん異世界だから世界選手権には参加できないけどね! はあ。 ラミアちゃんもラミアちゃんで、お兄ちゃんっこのようでとても僕に懐いてくれている。ありがたい。兄妹仲睦じいのはよいことだ。 ちなみにこのラミアちゃんなんとレアな天啓持ちのようで将来有望、回復系の天啓をもっている。おそらくは神官などになって教会につかえるのかなあと思っている。 やだやだぁ~おにいちゃんと一緒にいる~~(裏声) うっへぇ僕の妹かわいいなぁ。 こうやって一人会話するのが最近のマイブームなんですよね。 あとこれは多分病気なので将来妹に診てもらおうと思ってるんだ!!!!将来が待ち遠しいね! はあ。
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