親の脛にバターは塗れない

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ちなみに全く登場してこない父であるが、ここ最近は家を空けており、仕事に勤しんでいるご様子で、ギルド商会の方に泊まり込んでいる。 大変だなあ。 ひとごとではない、、、、ひとごとではないのだレミルよ、、、お前も働かなくてはならないのだ、、、 うっ、頭がっ。 おっとこんなことをしている余裕はない。 朝食を食べ終えた僕は外出用の衣服に着替え、ギルドへと向かった。 俺たちの冒険は、まだまだこれからだ!! というのも理由があり、さすがに働かずにトーストと親の脛を齧り続けるのも申し訳ないので、自分の食い扶持くらいは自分で稼ごうと思ったのだ。 賢くて聞き分けの良い僕は、職が見つかるまでの間は冒険者として雑用をこなして過ごすことにした。 草抜き楽しいめう~~! 働かずに食べるトーストはうまいが食べてる時の母の目が日に日に細くなっていくんですよね。 たぶん一ヶ月後には閉じちゃうんじゃね?ってくらい細くなってるの。アハ体験かよってスピードだけど確実に細くなってるんですよね。 いやほんとに怖い。 僕だってやる気になればできるんですよ、ここはね、お兄ちゃんが一人前の冒険者だってことをね、ラミアにも見せてやらねばいけない、そう思うんですよ! わーー!レミルお兄ちゃん頑張ってー!(裏声) えへへぇ、、、、
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