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妖怪の話
この物語の登場人物像であるが、いかにも魔女のような格好、意地悪な容姿をしてはいない。一見どこを見てもおかしくない、むしろオシャレで可愛らしく小綺麗にしている。話も魅力的で直ぐに人の懐に入り、人懐っこいと言うのだろうか。誰でもきっと心を開いて夢を語ったりするだろう。それを多くの人は童女のように魅力的だという、そんな人に出会い、最後に会った時までの話です。
「貴女はうちの店の宝よ!」
「あなたバカよねえ、自分を大切にしなさい」
「残ったお豆腐捨てるのもったいないから、持って帰って。ホラッ美味しいものでも食べて元気出しなさい」
「まあ、夢いっぱいね!絶対成功するって。独立できるまで頑張ってやりなさい!私が応援してあげるわ。きっと上手く行くって」
彼女の優しい親切な言葉の数々が脳内でリフレインしている。しかし、なんとなくヘンな感じがする、そう感じたら、そこを離れて逃げ出していい。その事を誰も教えてくれなかった。二十歳も過ぎれば自分でわかるだろうにと言う人もいた。私には分からなかった。
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