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「あらあ。有名なあの先生のお弟子さん?あ、支援の方ね。素晴らしい作品ねえ。ぜひ、一度ゆっくり拝見したいわ。あ、ポスターをうちの店に?ええ、ええ。喜んで貼らせてもらうわ。」
そう奥さんは対応し、青年を見送った。
「みなさん、こんなポスターが今来たけど。」
「ちょっと、勘弁して。私、そういうのはちょっとダメ・・・。苦手なのよね。」
ある奥様がそういって顔を背けて後ろに反ったので、店の奥さんも
「そうだよね?。こんなのちょいちょい来るのよ。ほんっと困るのよね。」
そう言って、ポイッとその辺のタンスの上にポスターを置いた。
ある日の事、家で型抜きのバタークッキーを作り、からだに優しい店、ライフに持っていった。
「こんなお菓子などは、お店にどうでしょうか?お味はどうでしょうか。」
和泉屋のクッキーの空き箱に入ったそれを、奥さんに味見してもらった。
「美味しいわ!すごいね!これ売れるよ。あなたにこんな才能があったなんて知らなかった。あなたはうちの宝だわ!」
2個一気に食べてくれて、絶賛。
そこに、旦那さんも来て、どれどれ、と味見。
「うーむ。ほんとよく出来てる。これ、バターの香りがするけど、まさかバター使ってるの?」
「はい。北海道のバターです。バターの方が私は美味しいと思うので。」
「いやいや、産地や味ではなくて。バターは動物性でしょ?売れないよ。」
「は?」
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