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やけにリアルな夢だった。先に前置きしておくが、これは、あくまでも、夢の話。
その夢の中では、サッカー部が練習をしていた。空が赤とオレンジの中間くらいの色だった事から、時間帯は放課後だという事が分かる。
うちの学校の校庭は、地面の高さよりも低い。その周りは舗装された道でぐるりと囲まれている。それなりに広い道なのだが、校庭に行くにはそこから10数段の階段を降りなければならない。
練習が終わって片付けをし始める部員達。新入部員だろうか。人一倍動き回っていたその子は、辺りに転がったボールを拾い終えると、ボールが沢山入ったかごを抱えて、その階段を上り始めた。
私も持った事があるから分かるが、そのかごは大して重くはない。しかし、結構な大きさがある為、足元はほとんど見えない。
かごを抱えてゆっくりと階段を上る新入部員。階段の中間辺りまで行った所で、彼は足を滑らせ、後ろに倒れてしまった。
そこから地面まではそれなりの距離があった為、彼は強く背中を打ったようだった。幸い、頭を打つ事はなかったようで、意識もはっきりとしていたし、すぐに起き上がる事が出来た。
ただ、ボールが入っていたかごが右足に向かって落ちて、彼の足を下敷きにした。周囲にいた部員達によってすぐにかごはどけられたが、下敷きになった足は動かないようだった。
ここまでが、私の夢。気分は最悪。なんて不吉な夢だろう。自分の想像力の豊かさをうらんだ。
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