白昼夢
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気が付くと、自室だった。 男もいない。 息子はまだ寝ていた。 時間は進んでいない。 私は寝息をたてている息子のそばで、手のひらに残ったグリップの感触が消えないまま、ぼんやりしていた。 これが白昼夢……。 ひきこもり 清々した 遺産 「家族が来ないんです…」 「拝んで貰えませんか?」 男の悲しみにくれた顔が忘れられない。 生きている人ほど、残酷なものは無い。 嫌になるな…。
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