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俺たちのゲームを見ていた売春婦から奴がイカサマをしてたって聴いて、一日中奴を探してるんだがどこにいるか教えてくれねえか?」
ディーノは一瞬凍り付くような表情を見せたが、直ぐに笑顔で答えた。
「すみません、シーツオは半年前に家を出てから一切連絡もなくて、私も何処にいるのか知ら・・・」
最後までディーノの言葉を待たずに炭鉱夫は彼の顔面を思いきり殴りつけた。
「おい、ディーノ… すまねぇな…
俺は別にお前に恨みは無えけどよ、あのイカサマ野郎の血筋と一緒に働いてるだけで我慢ならねぇんだよ… ホントにすまねぇな…」
ディーノはその場に倒れ込み、鼻からは大量の血が吹き出していたが、続け様に腹部を蹴られた。
炭鉱夫の目は明らかに血走り、歯止めが効かない状態になっていた。
倒れ込んだディーノを起こしては殴りを手慣れた感じで繰り返した。
「おい、今日はこのへんで止めとけ…
こいつが働けなくなると、また親方に怒鳴られるぜ」
別の炭鉱夫が少し哀れんだ様子で仲裁した。
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