事件:七人目の夜

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 さて、どうしようか。  一応トランクの中にもう一人いる。だけど、憎い筈の間男を殺しても無駄だったのだからこれ以上誰を、何人殺しても”熱”は得られそうに無かった。そして腕時計は深夜零時を少し過ぎた位を指し示していた。リミットの2週間は過ぎ去ってしまったのだ。  もはや、求めることを諦めるしかなかった。特に悲しいとは思わなかった。  それと、女は置いていくことにした。運が良ければ生き延びるだろう。  「……明日の朝食べるパンを買ってホテルに帰ろう」  最後に食べるまともな食事がコンビニのパンになることだけが残念だった。
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