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本当は解ってる。沢渡さんは俺と同じ感覚を持っている。
だから求めるものが一緒。
もし俺が居なかったら彼は間違いなく瑞穂を大切にしただろう。
でも生憎俺はしぶとく生きている。つまり彼にはチャンスは永遠に訪れない。
俺はイシシと笑ってやった。
沢渡さんが舌打ちをして俺の頭を小突こうと手を出したから、サッと避ける。
彼はフンと鼻を鳴らして行ってしまった。
「全く智輝も隆也くんも大人げ無いなあ。瑞穂瑞穂って………分からなくもないが。」
雄大さんの言葉に怯む。
「ぅえっ!!雄大さんもっ!?」
「ブハハハハ!!………光理にはヒミツやで!」
「パパになったくせに………」
二人で笑った。瑞穂のファンが多くて困るぜまったく!!
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