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一つ大きなダムが崩壊すると
堰き止めていた剥き出しの欲望が
滝のように僕らを飲み込んだ。
「約束だ――欲しい物をやるよ」
ついには泣き伏せる僕の背後をとると
我慢できない手つきで征司は己のベルトを解いた。
「自分で脱げよ」
「うぅ……」
命じられるとそのままの体勢で
僕は下に身に着けていたものをそろそろと下ろした。
「グズグズするな!嬉しいくせに――」
「ああ……言わないで……」
罵られ犯されるためだけに
自分から協力するという行為に
僕はひどく興奮して打ち震えた。
「今すぐ脱ぎますから……」
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