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「何?」
「僕から……九条さんを……遠ざけないで下さい」
自ずから激しく腰を揺すり
僕は駆け引きに出た。
「僕からみんな奪うと言っても……絶対奪えないものがあるって分かってるでしょう……?」
九条敬への愛。
彼なしじゃ成り立たない僕。
分かってるはずだ。
だからこんなに焦れてる。
「ねえ、お兄様……他はあなたに全部差し上げるから」
身体を反らし
抜き差しする部分を見せつけると
「くっ……」
「……あの人だけはダメ」
見る間に征司のものは
僕の中でドクドクと脈打った。
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