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「……っ」
先に達するのを堪える征司に
「見て……僕、お兄様のものでしょ……」
指で開いて見せつけ
僕は畳みかけるように掛け合った。
「これからも言いなりになりますから……あなたのしたいことみんな受け入れますからっ……だからあの人を引き留めて」
「おまえ……!」
「どんな手を使っても、あなたが引き留めて」
「ダメだっ……クソッ……!」
ついには僕は征司を押し倒し
騎乗位の姿勢で念を押す。
「僕の中に出すなら――それが約束ですよ?」
「和樹……っ!」
イヤらしい音を立てながら
何度も何度も僕は身体を上下させた。
「さあ、お兄様っ……僕の中に出してっ……」
行きつく先が地獄なら
一人じゃ行かない。
「早く、早く出してっ……!」
あなたと
彼は
必ず道ずれだ――。
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