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私の困惑を無視して彼らは罵り合った
「私が、人殺しだと、
貴様らが惑星Dに科学技術を与えた為に
他の惑星へと侵略を始めてしまった
その為に死んだ人は
何人いると思っている!」
「それが人の行動、活動、生活だ
問題ない
例え我々が与えなくても
何百年か何千年後に
同じ事を彼らはした
それにだ、彼らは我々の先祖なのだよ
親みたいなものだ
息子なら初任給で
食事やプレゼントを贈るのは
当たり前だろう
君も若い頃にそうしただろう
忘れたかな、なん千年も前だから?」
「例えそうであったとしても、
我々が干渉すべき事では無い!
進歩を早めて
扱えない技術を与えるのは
熟成した文化を持たない者達には無謀だ」
「では、我々が宇宙を侵略した方が
良かったのかな?」
「バカな!それこそ、無意味だ
我々はその様な暴挙をしては成らない!」
「何故だ?神の如き力を持っていながら
発展途上の星々の人々の願いを叶えずに
傍観せよと言うのか?」
「彼らは望んでいない!
例え銀河を征服したとしても
彼らは幸せには成らない!」
「まさか、詭弁だ、
彼らは覇権を望んでいる
そして我々もな
だが我々は大人だ
彼らよりはな
だから、私達が彼らの神となりて
見守るのが
指導するのが何故いけない?!」
「望んでいない!」
「いいや!違う!
では、何故こう言うのだ
神さま助けて、
死なせないで、生かして
勝たせて守ってと!」
「我々は神では無い!!」
ゴールドとプラチナの罵り合いは
終わったようだ
私の記憶に情報が積み重なった
だが部分的で後は想像するしか
無かった
私の人工知能はそれを可能にしていたが
何故か想像する事を禁じていた
見たままで判断しろとの
プラグラムがなされていた。
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