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「さて、待たせたな
今までの話で、どちらが正義か解ったかな?」
プロフェッサープラチナは、
笑いながら私に聞いた、私は
「情報が少な過ぎます
どうでしょう、仲直りをするのは
お互いの意見に相違はあった様ですが
殺し会う程の事ではないのでは
無いでしょうか?」
よし、それでいい
私は最善の解決策を提案できた
人間は、いつもこうだ
いつも・・・・?
記憶が無い!
「そう言う訳にはいかないのだよ
イチマルヨン、
では、私からの提案だ
ここに、2つの矯正プログラムがある
1つは、ゴールドの作った、
殺人兵器としての君のプログラムだ
もう1つは私の作った
人を愛し慈しみ尊敬し、従い守る
プログラムだ、どちらがいい?」
私は2つの手の指に摘み掲げられた
プログラムチップを見た
当然、愛のプログラムを選択するだろう
それが基本設計なのだから
だが、何故か躊躇った
これは細心の注意を払わならければ
成らない
ひょっとすると
一人は直ぐにでも多くの人を殺す
殺人者かも知れないのだ
いや、二人ともそうかも知れない
何故か私の人工知能は怒りを覚えていた
そう、人間が言っていた怒りと言う
感情をだ
「当然、こっちの
愛のプログラムだよな、あはは!」
プロフェッサープラチナは
勝ち誇った様に大笑いをした
しかし、私は
何かに突き動かされるように
「両方をお願いします」
と言った
項垂れていたプロフェッサーゴールドが
顔を上げて私を驚愕の目で見ていた
プロフェッサープラチナも、
恐怖にも似た感情を現す顔をして
固まっていた
「あは、はははは!、凄いな
お前がプログラムしたのか?
そんな選択肢があるとはな?」
プロフェッサープラチナは
ゴールドを見て無理に笑って言った
「バカな!そんな事をしたら、
相反するプログラムで
人工知能は破壊され機能停止に陥るぞ!」
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