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「ああ、多分相当辛かったんだろうな。これも多分、どうしようもない事への怒りや哀しみが生み出した、ストレスによるもの。つまり、赤ん坊の癇癪のようなもの、幼児の地団駄のようなものなんだろうけど、いつまでそこにいるんだよ、お前は。もう赤ん坊でも幼児でもないだろ。
犯されたからって、犯していい理由にはならない。俺達のサッカーゴールを元に戻せよ。弁償しろよ。さっき、一部のサッカー部員って言ったが、それ以外の奴は目に入ってないのか? どんだけ自分の世界で生きてんだよ、お前。目を覚ませよ。いい加減、目覚めろよ。教室の女王に叱られるぞ」
ルーコは自身の持っていた鋏に目を遣る。彼女の右手の握力により、軋むような音が聞こえた。
「貴男なんかに、」
ルーコはその鋏を、
「何が解るって言うのよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
マモルに向かって、
「だから、解らねえって言ってんだろおおおおおおおおおおおおおおおお!」
思い切り、
「そこまでじゃ」
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