見上げた先には恋がある

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 はあっはあっ、と粗い吐息を紡ぐ馨の耳元で甘く優しく囁いた。 「終わりなんてない。これが始まりだから……。だからもっと俺を欲しがれっ!」  言い終わる前にドンッと熱塊を叩きつけた。そのまま馨の腰を掴んで激しいストロークを繰り返す。涎が溢れる半開きの唇から馨の喘ぎが途切れ途切れに紡がれて、二人が発する熱と汗で打ち付ける互いの肌の音が部屋中に共鳴すると、とうとう俺も限界を迎えた。 「ああんっ! はあっ! ぁ、ぁ、……ッ!! あああっ!!」  俺の動きに振られていた馨の花茎の先から、ぱたたっ、とまた白い蜜が飛び散った。馨の後蕾を押し拡げていた俺の屹立を締め上げられると、一気に頭が真っ白になった。 「か、おるッ!」  ビュクビュクと音が聞こえる程に自分の鈴口から白濁が迸る。その射精は下腹に何度も力を入れて吐き出しても止まる事は無かった。 「……ふ……ぁ、大河……」  自分の精液と俺が顎先から落とした汗で濡れた馨の胸が大きく呼吸を繰り返す様を霞む目で眺めていると、感じたことのない幸福感に包まれた。  馨にのし掛かって抱きしめる。馨も両手を俺の背中に廻してきた。その手のひらは肌を焼いて痕がつくかと思うほどに熱かった。 「大河、大河……」
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