0人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は春からある店に通っている。
その店の名前は朱華屋(はねずや)。
ご近所さんに愛されている店で、レトロな家具や個性的な服なんかが置いてあったり、駄菓子なども売られている。
あえて言うなら町の「なんでも屋」。
だから、子どもから学生、社会人、子連れのお母さんたちに、お年寄りも訪れる。
店を営んでいるのは優しそうな白髪交じりの女性、あやめさん。
俺がこの朱華屋に通うのには理由があった。
その理由は、俺があるものを持ち込んだからだ。
それは――
――あなたに言われたことなんでもやります、3つだけ
そう書いたスケッチブックを持ち込んだからだ。
最初のコメントを投稿しよう!