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究極のS
「!」
「お、目が覚めたようだね。気分はどうだい? まあ、気分が悪かろうが良かろうが、僕には関係ないけれどね」
「こ、ここはどこ?」
ここは、廃ビルの一室。元々は、ちょっと変わった思考の風俗店がテナントとして入っていた様で、街中に在るのでどんなに音を――いや、叫び声をあげても全く問題ないので、良く利用している。
「ちょ、ちょっと、これ何外してよ」
全裸、うつ伏せ状態で手足を固定された家出少女は、僕の方を見上げてそう言った。室内が薄暗いためか、目覚めたらこんな格好になっていて混乱しているのか、家出少女の瞳孔は開いていた。
「ああ、先ずは説明が必要か。結果から先に言うと、これから君を――殺します」
「こ、殺す? 何で私が殺されるの!?」
「何で――って、理由か。……特にないな。強いて言えば、僕の殺人衝動を満たすため――かな」
「な、何を言っているの。早くこれを外して!」
「外すわけないでしょう。それより、どうやって殺そうかな? チャプター? ミキサー? うーん」
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