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「――ひゃっ」
何度か聞いた短い悲鳴に、自然と口許が笑みを浮かべてしまう。
敏感な部分にふいに触れた刺激に肩を跳ねらせたミルトは、熱に潤んだ瞳で縋るように見てくる。しかし、俺は言葉で返すこともせず、もう一度先端を擦り付けてやった。すると、またもや可愛らしい悲鳴をあげるのだった。
「ミルト、俺の肩に手を置け」
突然のことで困惑しているようだが、反抗することなく手を置いてくる。ある一点や小さな口からは吐き出される吐息は熱いのに、肩に触れたミルトの手はやはり冷たい。けど、その冷たさが火照り始めた身体には気持ち良かった。
「な、何……するんですカ?」
ミルトが不安そうに聞いてくる。それもそうだろうな、自分の手で扱けとか言っておきながら、その手を離させているんだからな。でも、ここでも俺は何も答えることなく目の前の細い腰に手をあて、密着するほどに身体を寄せさせた。そして、より近くなった熱を感じながら、いきり勃った二本のブツを片手で握り込んだ。
「ぁっ、……ト、トーゴさんッ!?」
自分のものではない熱と力が触れて驚いたのか、肩に置かれていた指先がグッと食い込んできた。この細い身体のどこにそんな力があるのか、痛いほどの力に顔が歪んでしまう。
「……ってぇ。ミルト、力抜けよ」
「……ぁうう……。で、でも……――はぁンッ」
一瞬、指先の力を抜いたが、俺の指がミルトに触れると、再び力が戻ってしまう。これは、こっちが耐えるしかないと腹をくくり、強制的に意識を下腹部へと向けるようにした。
亀頭を指の腹で擦り、我慢汁を垂れ流す鈴口を指先で軽くつついてやると、面白いようにミルトの身体が萎縮する。だけど、口からこぼれる吐息の甘い熱さから、拒絶ではないことがはっきりと分かる。
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