お隣のトーゴさん

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「はぁ、はぁ……」  首に冷たい腕を回したまま、全身を俺に預け、ミルトは荒い呼吸を繰り返している。初めて体験した射精の高揚と、自分の身体を襲った衝撃の余波か、呼吸の合間に「なに、……コレ」と、困惑した言葉が漏れ出ている。  二本の棒から精液を絞り出し、互いに落ち着き始めたのを確認すると、俺はミルトを足の上から下ろし、ベッドに座らせ声をかけた。 「今のが射精だ」 「……これが射精」  ぼんやりとベッドの上に腰を下ろしていたミルトが、「射精」と言う単語を聞くなり意識を自分の腹にかかった俺の精液に向けた。そして、指でそれを拭うと興味深そうに眺め始めた。 「ああ、俺のが付いちまったな。それが精液だよ。まあ、これくらいはお前でも知ってるだろうけどな。ちょっと待ってろよ。今、綺麗にしてやるから」 「精液……。これが、トーゴさんの精液……」  なにやら指先をじっと見つめ呟いているが、それは気にせずにベッド脇の棚に置いているティッシュの箱を手に取った。けど、俺の手がそれ以外の物も取ろうと別の場所にも伸びていく。  ……妙だった。射精後なんて普通は賢者タイムを迎えるはずなのに、今は妙に身体が疼き、熱を湛えたまま萎える様子がない。チラリと後ろを見れば、ミルトの方も萎えている様子がない。若さゆえか、興奮が治まらずさっきよりもデカくなっているようにも見える。幼い身体では持て余してしまいそうな逞しさに、ゴクリと喉が鳴る。今、俺は無防備にケツを向け四つん這いの状態にいるが、もうこのまま無理やり突っ込まれたいなんて考えてしまっていた。  そう、今の俺はむちゃくちゃヤりたい気分になっていた。気持ちは治まるどころか、どんどん興奮を高めてしまっている。俺は吐き出される熱い息を飲み込み、棚の引き出しに仕舞っていたローションを手に取った。
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