お隣のトーゴさん

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「なあ、ミルト。このままセックスもやってみるか?」 「えっ!?」  俺の提案が余程意外だったのだろう。ミルトが上擦った声で驚く。 「男同士のセックスのやり方も知らずに、子作りに行くのも厳しいだろ」  自分の腹の汚れを拭いながら、もっともらしいことを言うが、俺の一部分はそのチンコを突っ込まれたいという欲求を隠し切れない反応をしてしまう。 「デモ、……良いんですカ? もしかしたら、トーゴさんに赤ちゃんが出来ちゃうかもしれないんですヨ」 「構わねーよ。どうせ、一回じゃできないんだろ」 「そうですケド……」  事前の説明で、一回目のセックスでは子供を育てるための子宮のような器官ができるだけだと聞いていた。そして、授精自体もなかなか難しいらしく、簡単に子供はできず、直腸にできた器官も一週間以内に授精が叶わなければ収縮し体外に排出されるらしい。  だから、別に気にすることではない。俺は一回ヤって、この疼きを抑えられれば良いんだ。  しかし、当のミルトは乗り気でないように見える。夜這いしてくるくらいなのだからヤる気持ちはあると思っていたのだが、初めての射精でビビってしまったのか? 「いや、別にヤりたくないんだったら無理強いはしないけどな」  ミルトの腹にかかった精液をティッシュで拭いながら残念そうに言うと、ミルトの言葉よりも早く下腹部が「嫌だ」と小さく反応してきた。 「イヤじゃありまセン。……デモ、ボクなんかでトーゴさんを気持ちよくできるのか不安デ……」  ミルトが指を絡ませ、顔を伏せてしまう。  未経験のくせに、そんなことを考えていたのか。きっと隣から聞こえてくる感じまくってる声に怖じ気ついてしまっているのかもしれないな。さっきの行為も、結局は俺の手で終わらせてしまったからな。自分の未熟さを痛感しているのかもしれない。
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