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「初めてのヤツがそう悩むな。何でも、最初から上手いヤツなんていないだろ。ちょっとずつ覚えて、経験を積んでいけば良いんだよ」
腹の汚れを拭ったティッシュをゴミ箱に放り投げ、落ち込んでいるミルトの頭を撫でてやる。すると、少しは安心したのか不安で影を落としていた表情がふわりと和らいだ。その幼く純真な笑顔に胸が痛む。
「じゃ、ヤるなら、さっさとヤるか」
子供を作りたいという純粋な欲に対し、自分の性欲を満たしたいだけという邪な欲。しかも、それを隠し勉強の為だと体のいいことを言っている罪悪感のようなものが僅かにある。そして、汚い大人はその罪悪感をも隠して、全く色気もムードもない口振りで事を先に進めていこうとする。
俺はミルトと向き合う形で座り直して膝を立て足を広げると、重要な部分がミルトから見えるように気持ちケツを突き出した。
「取り敢えず、ちょっと見てろ」
そう言い、俺は手の上にローションを流し、曝け出しているケツに持っていった。
「セックスしたいからって躍起になって、何の準備も無しに一気に突っ込むのは相手の身体の負担になるからな。先ずは、じっくりと相手の身体をほぐしていくんだ」
太く無骨な指でゆっくりと撫で、同時に自分の中の興奮を高めていく。この様子を、いつの間にか正座の体勢になっていたミルトが、じっと観察している。その赤らんだ真剣な面持ちに、先程感じた罪悪感がふっと湧き起こる。それなのに、いつもとは違った興奮をも覚えてしまい、早くその熱いモノが欲しいと、身体の奥がひくついてしまう。
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