お隣のトーゴさん

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「どうだ、初めてのセックスは」  そろりと俺からチンコを抜き取っていくミルトは「すごかったデス」と、吐息をこぼすように言い、初めての興奮の余韻に浸り悦に入っている。 「少しは自信がついたか?」  そう尋ねると、ミルトは明るく「ハイッ」と返してくる。はっきりとした返答に満足した俺は、上体を起こすと目の前に映るさらりとした薄茶の髪を流す頭を撫であげた。だが、俺の手の下で嬉しそうに表情を綻ばせていたミルトの視線がなぜか落ち、あの両手の指を絡ませモジモジとする仕草を見せてきた。 「……あの、トーゴさん。お願いが……あるんですケド」 「ん? なんだ」  聞き返すが、なぜか言いにくそうに口をもごつかせている。なかなか言い出さない様子に、いっとき薄れていたガキっぽい俺が出てくる。 「なんだよ。言いたいことがあるんだったら、さっさと言え」  と、ややキツめに言い放つと、あわあわとお願いを口に出した。 「あ、あ、あのッ! もう一回、お願いできませんカ?」  一生のお願いと言わんばかりの勢いに、思わずポカンと口が開いてしまう。で、それはすぐに大きな笑い声に変わった。 「ああ、別に構わねーよ。俺も、まだイってないしな」  ミルトとのセックスはたしかに心地よいものだった。しかし、ミルトのことを必要以上に気に掛けていたせいか、自分がイクまでには至らなかった。だから、この意外な懇願は願ったり叶ったりだった。  で、休憩も挟まずに二回戦に入ったのだが、……そこからが大変だった。
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