拓海先輩

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拓海先輩

「な・な・み・ちゃん!」 火曜日のお昼休み。 教室の入口から軽快なリズムで私の名を呼ぶ声がした。 弁当箱から教室の入口に顔を向ける。 立っている人物を見て、私の手にある箸から、掴んでいた唐揚げが落ちた。 教室でご飯を食べていた女子たちから「きゃあ」と声が上がる。 「拓海先輩がなんでこの教室にぃ~」 「拓海先輩カッコいい」 私は拓海先輩と本当に面識がない。 だから黄色い声援を受けるその人物が私を呼ぶわけがないと思い、そっと拓海先輩から目を反らした。
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