急は続くよどこまでも~えと、とりあえずハッピーエンドなのかな

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 そんなわけで、国中に異世界の花々が咲き乱れて数日後、俺の村に雨が降った。  雨はいく日もいく日も降り続き、村の大地を潤した。奇跡の代償だろうか、それから村には雨がよく降るようになった。  降り過ぎると作物がまた萎れちゃったりするんだけど、この分では今年の収穫はかなり期待できそうだ。  国中に咲いていた花は、しばらくして枯れたんだけど、俺の村だけなぜか枯れずに、今も村中に咲いている。これ、うちの特産品として売れないかな。  勇者一行はその後、村の土地を一部貰って、畑を耕している。魔王を倒せなかった以上、都には戻れないからと、この村に腰を据える気らしい。勇者は毎日俺のとこに畑の作り方を教わりに来てて、ポチとケンカするのが日常風景で、僧侶は医者も兼ねててなかなか助かってる。魔法使いとは土壌改良の件でウマが合い、今度一緒に大きな町まで苗の買い付けに行く予定だ。  おおむね平和なんだけど、最近村おこしとかで、シュマが勇者と魔王の住む村というので売り出そうとか言い出しててさ。ポチはポチで、奇跡の一件で、魔族の国に俺のことがバレてるみたいだとか言うし、王都から勇者を倒した魔王の討伐隊がやってくるとかいう噂も聞く。
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