大して好きでもない芸能人

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大して好きでもない芸能人

今日のテレビやSNSは、有名な芸能人が病気で亡くなったという話題でもちきりだ。 ファンだったら悲しいのかもしれないけど、僕にとっては数あるニュースのひとつに過ぎない。 美人だなとは思っていたし、歌舞伎役者と結婚した後、子どもを生んですぐに病気になり、闘病の末に亡くなったという話を聞けば、気の毒だとは思う。 でも、知り合いでもないのに、悲しいなんて思えない。 Twitterなんかで「ショック…」とか、「ご冥福をお祈りします」とか書いてる人たちは、本当にそう思ってるのだろうか? 「有名芸能人が死んだ」という話題に乗っかりたいだけじゃないのか。 本当に悲しいと思ってるのかと。 お前らの祈ってる「冥福」って一体どんなものなんだと。小一時間問い詰めたい。 若くして死んだっていうことなら、僕の大学の同期だって同じだ。 曲がりなりにも知り合いであり、中華料理屋で餃子を突いた間柄でもある。 そんな彼が死んだ時でも、僕は悲しいと感じなかったのだ。 それとも、世間一般的には、親しくもない知人が死んだり、好きでもない芸能人が死んだりした時も、悲しいと感じるものなのだろうか? テロや地震や、そんな事件で死者が出たときは、悲しまなければいけないことになっているようだと思っていたけれど、もしかして皆は本当に、心の底から悲しいと感じているのだろうか。 他人の心の本当のところは永遠にわからない。 脳味噌をスープに入れて食べたって、その人の考えや記憶がわかるようになるわけでもなかった。
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