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俺は咲良を抱いた。
いつもより激しく、乱暴に・・・。
咲良は切ない艶のある声で鳴いて時々、悲鳴に近い声を上げた。
もっとその鳴き声が聞きたい・・・。
「か、要さんッ!!」
今度は俺の名前を呼ぶ咲良の声が聞こえた。
それを俺は無視した。
「要さんっ!! も、もっとッ!!」
そうだ。
それでいい・・・。
咲良。
もっと俺を求めてくれ・・・。
俺はもっとお前に求められたい・・・。
そして、自惚れたいんだ・・・。
「咲良・・・今、どんな気分? 俺にめちゃくちゃにされてる気分は・・・」
俺は無意識の内にそんなことを口にしていた。
しかし、それに対する咲良の答えはなかった。
いや。
正確には答えができない状態だった・・・。
もっと・・・もっと・・・。
もっともっと俺を求めてくれ・・・。
そして、俺に溺れてくれ・・・。
そして、もっともっとお前に・・・咲良に溺れさせてくれ・・・。
深い海で溺れ、沈むように・・・。
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