猫と言うより・・・。

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俺は雛人の手首から手錠を外し、大きな溜め息を吐き出した。 得体の知れないモノは面白く、恐ろしい・・・。 「あれ? 手錠での拘束は終わりですか?」 雛人はそう言うとニヤリと笑ってクスクスと笑いだした。 「触らぬ神に祟りなし・・・」 俺はそう言って雛人から離れ、ベッドの縁に腰を掛け、窓の外へと目を向けた。 窓の外では未だ止む気配のない雨がザアザアと降りしきっていた。 「止みませんね~」 そう言った雛人は上半身裸のままで俺のベッドに寝そべったままだった。 本当にコイツは・・・。 「服・・・着ろよ」 俺はそう言って小さな溜め息を吐き出した。 「人のこと・・・要さんは言えないでしょ?」 そう言ってクスクスと笑う雛人を俺は一瞥して服を着た。 「あと、俺は神様なんかじゃないですよ?」 「うるせぇな。わかってるよ」 俺はそう言ってベッドから立ち上がり窓辺へと向かった。
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