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「何ですか? その首筋の赤い花びら」
「何だ? その首筋の痕は・・・」
俺と雛人がそう言ったのはほぼ同時だった。
それに咲良と友利はしまったと言うように首筋に付いた痕へと手を当てた。
「こ、これはその・・・」
そう言った咲良は完全にたじろいでいた。
それに俺は気をよくした。
たじろぐ咲良は可愛らしい。
もっといじめてやりたくなる。
もっとひどいことをして・・・。
「咲良に付けられたんですよね? この痕・・・」
雛人のそう言う声が聞こえた。
そうかと思うと今度は友利の『んんっ!』と甘い声が聞こえた。
やれやれ・・・。
俺は咲良の手を力任せに引き、咲良を引き寄せ、咲良の首筋に舌を這わせた。
それに咲良は僅かに甘い声を漏らしたがそれだけだった。
恐らくは友利と雛人がいるために羞恥心から声を我慢しているのだろう。
そんな必要・・・ないだろうに。
まあ我慢できないようにしてやるのも一興だがそれじゃあまりにも咲良が不憫だ。
俺は咲良にはつくづく甘い・・・。
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