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「雛人・・・」
俺はそう雛人を呼びつけ、咲良の耳を舐め上げた。
それと同時に咲良は甘い声を漏らし、ビクリと身体を震わせた。
俺は何となく友利へと目を向けた。
友利は雛人にベッタリと身体を密着させていた。
それはイチャつく・・・と言うよりは力が入っていない感じだった。
そんな友利の首筋を雛人は長く細い指先でヤらしく撫で回していた。
このド変態が・・・。
俺はそう心の内で毒吐いた。
「わかってますよ。今日はもう帰ります。借りた服はまたお返しに来ますから」
雛人は少し早口にそう言うと布団の中に埋もれていた貸してやった俺のシャツを着て友利の手首を掴み、俺の部屋を足早に出て行った。
出て行き様に友利がこちらを見ているのがわかった。
だから俺は少し、咲良にひどいことをして鳴かせ、友利をからかってやった。
友利はまだ知らない。
本当に気持ちいいことを・・・。
雛人の本当の気持ちを・・・。
俺は甘い声を漏らす咲良の口を自分の口で塞いでやった。
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