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「あっ・・・んんッ・・・」
そう甘い声を出しつつ頬を赤らめる咲良は愛らしい。
俺はそんな咲良を優しく抱きしめた。
それと同時に咲良が『要さん?』と声を漏らした。
だから俺は『うん?』と返事を返し、咲良からの返答を待った。
咲良は『いえ・・・』と言うと俺を抱きしめ返し、本当に小さな声で『ごめんなさい』と呟いた。
それに俺は吹き出した。
「なっ!? 何で笑うんですか!?」
咲良はそう言うと俺の腕の中でばたついた。
それを俺は強く抱きしめることで制し、何か言いたげな咲良の口を自らの口と舌で塞ぎ込んだ。
それを咲良は拒まなかった。
飼うならやっぱり気分屋の猫より飼い主に忠実な犬だ。
「要さん・・・好きですよ」
口を離すと咲良は開口一番にそう言ってはにかんだ。
本当に可愛いヤツだ・・・。
俺はそんな咲良に優しく口づけた。
けれど、頂けないことが1つ・・・。
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