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「・・・じっとしてろよ?」
俺はそう言って咲良の身体にいくつもの痕を付けていった。
俺の唇が触れる度に咲良はピクリと反応し、吸い付くと甘い声を殺しつつも漏らしていた。
本当に可愛いな・・・コイツ・・・。
そう思うと俺は無意識のうちに咲良の首筋に歯を立てていた。
「い、痛いッ! 要さんっ! 痛いですッ!」
咲良の痛がる声が耳を突いた。
しかし、俺は噛むのをやめなかった。
もっと・・・もっと・・・痛がる咲良のその声が聞きたい・・・。
それは俺だけが許された特権だ。
「かなっ・・・要さんッ! 本当に・・・痛い・・・ッ!」
そう言って僅かに身動ぎをする咲良は官能的で従順だ。
『・・・じっとしてろよ?』
咲良は俺のその命令を痛みに耐えつつ従順に聞いている。
そんなところがまた、たまんねぇんだよな・・・。
ガリッ・・・。
そんな不穏な音と共に咲良の切ない悲鳴が上がった。
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