猫とサクラ

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俺は咲良を抱いた。 いつもより激しく、乱暴に・・・。 咲良は切ない艶のある声で鳴いて時々、悲鳴に近い声を上げた。 もっとその鳴き声が聞きたい・・・。 「か、要さんッ!!」 今度は俺の名前を呼ぶ咲良の声が聞こえた。 それを俺は無視した。 「要さんっ!! も、もっとッ!!」 そうだ。 それでいい・・・。 咲良。 もっと俺を求めてくれ・・・。 俺はもっとお前に求められたい・・・。 そして、自惚れたいんだ・・・。 「咲良・・・今、どんな気分? 俺にめちゃくちゃにされてる気分は・・・」 俺は無意識の内にそんなことを口にしていた。 しかし、それに対する咲良の答えはなかった。 いや。 正確には答えができない状態だった・・・。 もっと・・・もっと・・・。 もっともっと俺を求めてくれ・・・。 そして、俺に溺れてくれ・・・。 そして、もっともっとお前に・・・咲良に溺れさせてくれ・・・。 深い海で溺れ、沈むように・・・。image=506929388.jpg
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