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「そう言うお前は友利にぞっこんだろ?」
俺のその言葉に雛人は『そうですね~』と答えるとのそりと起き上がり、俺の首筋に軽く吸い付いた。
「・・・おい」
「別にキスマークの1つや2つ、いいでしょう? ま。咲良が見たらギャーギャー言うでしょうけどそれも面白い。・・・違いますか?」
本当にコイツは・・・。
「雛人。お前、本当に性格悪いな」
俺がそう言うと雛人はまたクスクスと笑い、ふっとその身体の力を抜いた。
まるで恋人が相手を誘うときのように・・・。
だったら・・・お望み通り・・・。
俺は雛人をソファーに押し倒し、雛人が俺にしたことを仕返した。
「・・・要さん。あんまり濃くキスマーク、付けないでくださいね? 友利先輩が発狂するので」
へぇ~・・・発狂・・・ね。
ガリッ・・・。
そんな不穏な音が俺の口と雛人の首筋の間から響き、聞こえた。
「いっ!? おいっ!!」
「軽く噛んだだけだ。騒ぐな。うるせぇ」
俺はそう言って軽く殺気立ってきている雛人を見返した。
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