お仕事

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  と、調子こいた。   「 ブリッジと機関部を制圧できれば、お客さんは全員人質ね。   海からだと、ちょっと大変だけど、それだって不可能じゃないな?   ヘリからの空挺部隊と海上からの陸戦部隊、   船に2、3人の工作員がいれば、ばっちりよ?   それを、武器すら持たないあたしらを配備したところで……? 」   すると、社長は済ました顔で、   「 君、耳を貸し給え。」   と、前屈みして口を覆うように右手を添える。   あたしも釣られて前屈み。右耳をよせる。      そしてヒソヒソ話。   「 は?……うん、て何処? んん? うん、はい~?   え、ええ~!そりゃあ、分かるけどさ?   マジか? 社長、あんたもバカだわ~、うん、分かった。」      社長に対するこの辺の口の悪さは直らなかった。   そして、社長の顔を見直し、   「 それと、これも大佐に聞いたけどさ?   ※※※※※※※※※※※、あんた常識て言葉の意味しってる?   ※※※※とか、幼児教育からやり直したらいいんじゃない? 」   「 君も言うなぁ、これに関しては※※※※クソくらえだ。」   詰まりは、これであたしは共犯者も同然になったのだ。   結局のところ、この船を護る事、勿論お客さんも含めて、   それが、依頼内容。   ただね?あたし、スパイも工作員でもないんだけど?   「 大丈夫だよ。特に何かする必要はない。   掃除しながら、何か変だと思ったら教えてくれ、それだけだ。」   と、社長さんは言う。……給料安い理由はそれ?
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