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「 ……では、“ 人魚姫 -プリンセス ” を紹介しょう。」
「 “ プリンセス ” ? 」
「 そう、まぁ、コードネームのようなものだ。」
と、社長は立ち上がった。
ついて来なさい、と口で言わずとも……。
ーデジャビュ。ー 何かのドラマか映画にこんなシーンあったような……。
ああ、そうだ、イギリスのSFドラマだ。
ついてったら、とんでもない組織だったってやつ。
人魚姫は言った。
ー ようこそ、このブルーマーメイド ヘ。ー
ー Welcome to the blue mermaid. ーと。
いーだけ聞き慣れているはずの母国語なのに、何でか軽薄に聞こえた。
今までのあたしらの話しだって、端で聞いてりゃ、軽いだろう。
でも、かなりheavyなんだよね。
その後、警備室やら、保安主任に紹介された。
あたしの存在は保安員のなかでも、少数しか知らない。
あの社長は誰の事も信用していないのだろうか?
更に、その後、清掃チームの為の船内案内ツアーに参加。
慌ただしい一日だった。出港は明日。
直ぐにクリスマスと新年の祝い事が待っている。
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