お仕事

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  豪華客船ブルーマーメイド号。   流石に、こんな船に乗ったは初めてだから、興奮したぁ。   言っちゃえばさ?   船ってだけで、ベガスのリッチなホテルなのと、変わりないじゃない?   でも、どーしてかしらね?   船ってだけで、ロマンチックが+アルファされんのよね。   あたしの会社の大佐 ( 社長 ) が、危険、殺伐、という職場から、   あたしを、こっちに回してくれたの、   あれは、本音なのかな? て、思った。   実の娘さんが同じ歳にいるだけに、大佐も人の親って事かな?   感謝しなくちゃね。   でー、この船の持ち主って、おじさん ( 社長 ) トオル=カイドウと、   初めて会ったのは、ユカ・スウィートと呼ばれる個室。   思わず口笛ならした。   「 凄ぇ! 」   「 この部屋の清掃を君に任せたい。」   と、さらりと言われた。   あたしは絶句した。   ぐるりと部屋を見回し、青くなって怯えた。   戦場とは全く違う恐さ。心底怖い!   「 あのさ? 」   偉い高そうなテーブルの上の、   赤茶色にカラフルなステンドグラスの傘の付いたランプを指を差して聞く。   「 ……こ、これいくらすんの? 」  社長は、う~ん、と少し考えて、   「 いくらだったかな? 50万? 60万? 」   ゲゲッ!!   「 こ、ここを? あたしがー!?   やだーーー!! 社長さんさ? あたしは壊すのは得意だけどね?   弁償出来ないわよ!!! 」   「 気を付ければいいだけの話しだ。」   問答無用と言う態度だった。だから、嫌なのよ! 社長て呼ばれるヤツ。   こっちの事情も考慮してよ!      挙げ句に、失礼なヤツ。   「 フム、粗忽そうだな。この部屋の掃除で、指先、気配りの修業をし給え。」   と、偉そうに言うのよ!?   あんたは、先生か? 親か? ムカつく。   「 君はとても可愛い、そして綺麗だ。   そこに品が身につけば引く手数多だよ。」   ……これは、アドバイスと受け取っていいのか?   それともセクハラか?   口じゃ勝てそうになかった。これも社長の技量なの?
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