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「なんか、暇ですね~シオンさんもこのところちっとも来ないし」 そうなのだ・・大川さんの件があってからシオンは店にくるのをぷっりとやめた。 大川さんはロイのお陰で、あの恐ろしい出来事が起こった日の記憶はきれいに消えて平穏な日常を送ってる。 俺の中でも水死した女の子たちの件でシオンが「事故ではない」と言った、事の真相が解けた事で一応、決着した。 ・・でも、まだ俺の頭の中は整理されてない問題が散乱してる・・収まる場所が見つからないのだ・・。 シオンが店に来なくなってから俺もテストやレポートで忙しくなり、も会わずじまいだった。 ・・まだ謎も多いが、シオンに聞いても多分・・教えてくれないだろう・・。 久々にシオンの好きな缶コ―ヒ―を買って俺はサ―クルへ足を向けた。 ・・部室のドアを開けようとした時、シオンとロイの話し声が聴こえた・・ 「やっばり、目的はシオン様の覚醒の確認だったようです」 「その為に人まで殺したかっのか?」 ・・シオンの声は怒りを含んでた。
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