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「武瑠~もう、何度目のタメ息だよ」 俺は何時ものカフェのテ―ブルに突っ伏したまま・・本日、何度目かのタメ息をついた・・ 「何があったんだよ?俺にも話せないことかよ?」 なんだかんだ言っても、やっぱり侑李は優しい。・・もう、かれこれ3時間近くこんな状態の俺に付き合ってくれてる。 侑李に話すにしても信じてもらえるかどうか・・考えると面倒くさい。 ・・それに、あんな怪物どもと関わることに侑李を巻き込みたくない・・ 「なぁ、この間の白昼夢に関係あんのか?」 ・・えっ?・・白昼夢?・・侑李、俺の話し覚えててくれたんだ・・? ・・いつも3人で何も知らずに遊んでた頃にかえりたい・・そんな・・ことを思ったら涙が出てきた・・。 シオンの居る世界は非日常のまるで異世界で、侑李の居る世界は毎日が平和で穏やかな今まで俺が知ってた日常だ・・ 「おまえ、タメ息の次は泣いてんの?」 侑李の手が伸びてきた・・俺の頭を優しく撫でてくれた・・ 「ごめんな、おまえの話しちゃんと聞いてやンなくて・・今日はちゃんと聞くから話してみろよ・・」 ・・侑李の言葉は素直に俺の胸の中に入ってきた・・。 そして・・じんわりと温かさがひろがった。 幼い頃から何も変わらない関係・・辛い時や悲しい時いつも一緒にいてくれた。
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