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俺たちの上がり時間は深夜2時だった。
ゴスロリとのやり取りの後だけに俺は大川さんが心配だったので家まで送ることを申し出た。大川さんの家までこのコンビニから歩いて20分くらいの距離だった。深夜ということもあり、1人で帰るのは心細かったらしく、快く承諾してくれた・・
「ごめんね、武瑠くん助かったわ」
大川さんと俺はバイトでの付き合いが2年くらいだ。大川さんは8年のベテランで俺がバイトを始めた時から、いろいろと面倒を見てくれた・・優しくて本当に良い人だ・・
「武瑠くん、大学で良い子みつかった?彼女未だでき無いの?」
・・なんて、もっぱらモテない俺の話しを中心にたわいない話しをしながら歩いてた。
・・コンビニから5分くらいのところに水死事故のあった公園があった・・。
なんとなく、イヤな気持ちで俺たちは足早に通りすぎようとした。
・・ん?大川さんが公園の前までくると、ピタリと足を止めてしまった・・
「大川さん、もう遅いから早く帰ろう?」
・・ 大川さんの様子が変だ・・俺の呼び掛けに返答しない・・。
大川さんは俺の言葉を無視するように凄い勢いで公園の中へ入っていった。
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