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「大川さん待って!」 大川さんはもの凄いスピードで公園の奥へ駆けていく・・俺は見失わないように追いかけた。 大川さんの手をつかんで後へ引いてみるが・・尋常でない力で反対に俺が引き摺られてしまう・・結局、池の近くまで引き摺られてしまった。 ・・俺と大川さんが池の淵に立った時だった・・ 「ほら、ケルピ―得物だよ」 ・・ 声が聴こえた後、目の前の水面が大きく揺れた・・間もなくして恐ろしい怪物が姿を現した。 ・・確か、ケルピ―とかよばれた怪物は・・上半身は馬で水面から下に魚の鱗が見えた・・。その怪物は大川さんを池の中へ引き摺りこもうとしている。俺は必死で片手で、大川なんの腕をつかンで、もう片方の腕を池の淵にある手摺りに絡ませた。 ・・もう、ダメだ!・・怪物の力は半端なく強い!・・いよいよ引き込まれようとした時・・ 「シオン、助けて!」 ・・俺は無意識に大声でシオンの名まえを呼んでた・・。 一瞬、ふわっと風を感じたあと、俺と大川さんの身体は中に浮いた・・そのあと、二人とも地面に叩きつけられた。 痛みは感じたが・・どうやら怪物からは解放されたらしい。・・ロイだった。 俺たちを弾き飛ばしたあと見事な鉄拳と蹴りで怪物と対峙していた。
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