遥人の結婚式 ―千夜一夜の物語―

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 ドアの外、耳を澄まして中の様子を伺っていた桜田はいきなり、肩を叩かれ、ひっ、と声を上げかける。  その様子に叩いた方が驚いていた。 「あー、びっくりした。  どうしたの。  貴方が隙だらけなんて」  洋人が立っていた。 「なにやってんだ。  学校はどうした」 と言うと、 「今日、日曜だよ」 と言う答えが返ってきた。  ああ、そりゃそうか。
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