暗闇

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「 じゃ。お望み通り・・・早速、 服脱いでよ。 」 「 あっ。あの・・・ 」 「 1つだけ。お願いが・・・ 」 「 何? じらすね。 」 「 シャワー。 浴びてほしい。 」 「 男の人の汗・・・臭いとか・・・苦手で・・・。 」 「 大丈夫だよ。俺、臭くねえし、性病もないし。」 「 あっ・・・でも、       さっき・・・ 」 「 さっき、免許証見せたから! 」 「 次は、わたしの・・・     私のお願いの番。 」 「 それに、少し心の準備も・・・・・・」 「 はぁ。しょうがねえな。 」 「 じゃ、コート脱いで座って待っててよ。」 「 最速でシャワー浴びてくるから。」 「 うん。わかった。 」 男がシャワールームに入ったのを確認して、 千春はすぐ、行動を起こした。 「 あった! 」 男のジャケットの内ポケットには、 使い古されたブランド品の財布があった。 「 えっ、1,2,3・・・・     震える指先で、丁寧に数えていく         4,5・・・10万円。 」 「 こんなに持ち歩いているんだ・・・。 」 「 二階堂 誠也・・・ 」 特に意識した訳ではないが、免許証に書かれた、 男の名前が、目に入った。 年齢は28歳。 こういう行為をする男性は、 おじさんを想像していたので、 意外に思えた。 「 キィーキィー 」 シャワーの止まる音が聞こえた時、 即座に、ホテルの一室、万博の間から姿を消した・・・。 「 おまたせーーーっ! 」 ・・・・・・・・ 「 超最速!!シャワー! 」 ・・・・・・・・ ・・・・・・・ 「 あのさぁ、   さっすが、昭和!シャワーが弱い弱い・・・。    蛇口がぼろいぼろい・・・。」 ・・・・・・ 「 うん? 」 ・・・・・ ・・・ 「 プシューーッ!」 ・・・・・・ ・・・・・ 裸にバスローブの男が一人・・・ 回転ベッドで回りながら・・・ 冷えた缶ビールを口にした。  「 ぷはぁーーーーっ! 」 「 美味いな。」 「 いや、」 「 上手いな。。。 」 「 フッ。。。 」 「 おみごと・・・。 」 「 お陰で、一つ学んだ。 」 「 ああっ・・・・・    回転ベットの上で飲むと・・・ 」 ・・・・・・・・・・ ・・・・・・・ 「 悪酔いするなっ。 」
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