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さあて忙しくなりそ。断片でも肉片でも拾い集めて鮮度落ちる前にどんどん書かなきゃ。携帯小説ってどこからでも送信できるから便利。タイムラインにアップするタイトル、次は誰の頭を覗いてみよう?凄い作家さん見つけちゃったらどうする?割っちゃう?砕いちゃう?例えばあの人…そして私の作品がもし書籍化されちゃったら?キャハ!実体化しちゃう?どうする?どうなる?どうしよう?
ところで彼はどこに帰るって…
「あなたの名前、なんだっけ。投稿作品もまた書いてね。異界だってやり方簡単よ?時々読みに行くし。…時間があれば。」
掻き回したドローンの残骸の中からカラン…と転げた、文字の欠片。
h
u
m
a
n
b
e
i
n
g
風に吹かれ、私たちの行く先とは間逆のてんでバラバラな方向へ、赤い雫を垂らした文字が
カラン…カラン…
と飛ばされてった。
おしまい
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