積み重なるタイムライン

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携帯小説なら、実は私も書いている。 いつも読んでくれる大切なファンだって、1人いるの。 一方で人知れず投稿作品の数は増え、一覧には小説タイトルがタイムラインのように上に上に積み重なっていく。 そう、タイムライン。小説を書き始めた頃に辞めてしまったFB、あれはあれで自分という名前ブランドを作り込んでいく楽しみがあった。 よく知らない人と名刺がわりにお互い登録してさ。忘れられないようにイイネを押して。 でも人目につくタイムラインは可愛くポップな私の断片。 実名だし、誰に見られるか分からないもん。 久しぶりにログインすると、ご親切にも最後の投稿が1年3ヶ月前と知らせてくれている。そう考えると、デコった写真が気のせいか急に古ぼけて見えてしまった。 携帯小説はもう少しコアに迫る。色褪せない何かを描こうとして、架空の作家名を名乗ってる時点でほら、もう役者魂まで生まれてきた。 大人になるにつれ、社会のルールに沢山迫られて、それでもなんとか適応するのに日々アップアップだったあの頃。 だからどっかでアウトプットして人間としてバランスをとらないとやってらんない。
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